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歌川国芳《流行蛸のあそび》
1840–42年頃 大英博物館蔵
八本あっても、手が足りない。
こっちも蛸。あっちも蛸。
気がつけば、仕分けの現場はてんやわんや。
タコパー。
たこ焼きパーティー、ではない。
けれど今日ばかりは、
蛸そのものが主役だった。
江戸前期の料理書『古今料理集』では、
蛸は「中魚」に数えられる。
烏賊、鰹、鰻、蛤などと並んでいる。
それから百数十年。
国芳の蛸は、ずいぶん賑やかになる。
相撲をとる。
踊る。
奏でる。
戦う。
国芳の蛸は、
じっとしていない。
そして、今日。
江戸前とかけて、
タコパーととく。
その心は――
足が早い。
八本あっても、
今日は、足りないらしい。
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